今回は、C#の標準ライブラリについて紹介したいと思います。
C#の標準ライブラリとは、C#の言語仕様に基づいて作られた、汎用的な機能を提供するクラスやインターフェースの集まりです。
例えば、文字列や数値の操作、ファイルやネットワークの入出力、コレクションやジェネリック、リフレクションや属性、例外処理やデバッグなど、プログラミングに欠かせない機能が標準ライブラリに含まれています
C#の標準ライブラリは、.NET Frameworkや.NET Coreというプラットフォームに依存しています。
つまり、C#で書かれたプログラムは、これらのプラットフォーム上で実行されることを前提としています。
.NET Frameworkや.NET Coreは、共通言語ランタイム(CLR)という仮想マシンを提供し、C#のコードを中間言語(IL)に変換して実行します。
また、.NET Frameworkや.NET Coreは、標準ライブラリ以外にも、Windows FormsやWPFといったGUI開発用のライブラリや、ASP.NETやEntity FrameworkといったWeb開発用のライブラリなど、さまざまなアプリケーション開発用のライブラリを提供しています。
C#の標準ライブラリを使うには、usingディレクティブを使って必要な名前空間を指定します。
名前空間とは、クラスやインターフェースなどの型を分類するための仕組みです。
例えば、Systemという名前空間には、文字列や数値などの基本的な型や、ConsoleやMathなどの基本的なクラスが含まれています。
System.IOという名前空間には、ファイルやストリームなどの入出力関連の型が含まれています。
System.Collections.Genericという名前空間には、リストや辞書などのジェネリックコレクションが含まれています。
usingディレクティブを使うことで、名前空間を省略して型名だけで参照できるようになります。
C#の標準ライブラリは非常に豊富で便利ですが、すべてを覚える必要はありません。
Visual StudioやVisual Studio Codeといった統合開発環境(IDE)を使えば、コード補完やドキュメント表示などの機能が利用できます。
また、Microsoft DocsやStack OverflowといったWebサイトも参考になります。
C#の標準ライブラリを使いこなせば、より効率的で高品質なプログラミングができるようになるでしょう。
この後、C#の標準ライブラリについて紹介していきます。